「帰らねえよ。久遠が歌い終わるまでここにいる。女子1人残して帰れねえだろうが。ほんとバカだなぁ、うちの部長様は」


調子に乗ってそんなことを言うと思いっきり睨み付けられた。

というより、睨み殺されそうだった。

良くゲームに出てくるような剣の先端よりも鋭く、切れ味が良さそうな目付きに鳥肌が立った。

幸いまだ衣替え前でブレザーを着ていたから毛羽だった腕を見られずに済んだから良かったが、これがあと少し後だったらヤバかった。

ふぅ。

ひとまず安心。

なんて思っていると、曲が流れ出した。

24時間放送の最後に流れるあの名曲だった。

これをチョイスしたってことは、もしや......


「この曲歌ったら帰る。だから、自転車に乗せて下さい。よろしくっす」


.........はあ?!