は?

えっ?

壁ドン?

意味不明?

しかもなんでオレが壁ドンされてるわけ?

オレ、なんかしましたか?


「あのさ、これどういう......」

「申し訳なかったっす」


――ドンッ!


今度はテーブルに頭を打ち付けた。

おいおい、大丈夫かよ。

完全にネジ外れたな、こりゃ。


「嫌いなのに勝手に連れてきてしまい、本当に申し訳なかったっす。

2度とカラオケにはお誘いしません。
すみませんでした。
どうぞお帰りください。

私は歌い足りないのでまだ歌いますが、ワンコは帰って良いです。

明日また会いましょう。では」


オレに向かって手を振り始める久遠由紗。

どうしてこう......なんつうか、変な行動ばっかり取るんだよ。

しかも、オレの良心を揺さぶるような言動しかしねえし。

久遠、お前、狙ってるだろ。

ったく......

ほんと、目の離せないやつだ。