「おい、久遠。オレの話聞いてんのか?」


こくりと首を揺らした。

まぁ、耳は大丈夫なようだ。

なら、どこが悪いんだ?


「具合悪いのか?とりあえずお茶かなんか持ってくるから、ちょっと待ってろ」

「いや、大丈夫っす」


やっと言葉を話した。

この調子で喋ってくれよ。

部長がこんなんじゃ、部活進まないからな。

それに、調子狂う。

いつもガミガミうるさいやつが突然黙ったら、そりゃあもう天地がひっくり返るほどびっくりする。

オレの責任か、なんて考えてしまう。

だから、頼む。

戻ってくれ。

そう祈っていると......


――ドンッ!