「ええと、つまりですねぇ、カノジョさんはカレシさんに気を使って連絡を取っていないのですが、実際はカレシさんと式を挙げたいと思っているのです。

ですから、わたしたちに出来るのは2人が想いを伝え合う場を提供し、桃井さんが幸せを感じながら残りの人生を生きられるお手伝いをすることだと考えました。

ということで、今回は3年D組の教室をお借りして挙式を、食堂を使って披露宴を行いたいと思います。

もちろん、桃井さんに負担がないよう、出席者は私達も含め20人までとし、常に林田先生と看護師さんのどちらかが側にいるようにして行う予定です。

私からは以上です」