今もそうだ。きっと、そういう柚葉には、あれくらい腹が黒い策士のほうがぴったり合うんだろう。
攫われていったシンデレラが、今も俺との約束を守ってここに座っている。
「ま、俺は別に、会い続けてもいいけど」
周りの目とか、橘のことを考慮して、会うのをやめたほうが良いと言ったことがあった。
何度も口に出したくせに、最近はどうでもよくなりつつある。
どうあったって結局かわいいなら、とことん付き合って、飽きるまで見つめていればいいのかもしれない。
不思議と橘とのことを聞いても痛まない心は、もうその顔を見ているだけで、満足している証拠なのだろうか。
面倒な感情を持て余している。
「じゃあ、会う。遼雅さん、だめなんて言わないよ。私がそうくんのこと、だいすきなの知ってるから」
「へえへえ」
だから牽制されてしまったのか。
面倒ごとを持ち込む天才が笑って、両手をあわせた。「ごちそうさまです」と静かにつぶやいたのを聞いて、席を立つ。
「戻るぞ」
「うん」
慌ててついてくる柚葉が「別々で!」と声をあげたのを聞いてすこし笑ってしまう。
そういう部分は、橘に教育されているのだろうか。振り返ったら得意げな笑みとぶつかった。
攫われていったシンデレラが、今も俺との約束を守ってここに座っている。
「ま、俺は別に、会い続けてもいいけど」
周りの目とか、橘のことを考慮して、会うのをやめたほうが良いと言ったことがあった。
何度も口に出したくせに、最近はどうでもよくなりつつある。
どうあったって結局かわいいなら、とことん付き合って、飽きるまで見つめていればいいのかもしれない。
不思議と橘とのことを聞いても痛まない心は、もうその顔を見ているだけで、満足している証拠なのだろうか。
面倒な感情を持て余している。
「じゃあ、会う。遼雅さん、だめなんて言わないよ。私がそうくんのこと、だいすきなの知ってるから」
「へえへえ」
だから牽制されてしまったのか。
面倒ごとを持ち込む天才が笑って、両手をあわせた。「ごちそうさまです」と静かにつぶやいたのを聞いて、席を立つ。
「戻るぞ」
「うん」
慌ててついてくる柚葉が「別々で!」と声をあげたのを聞いてすこし笑ってしまう。
そういう部分は、橘に教育されているのだろうか。振り返ったら得意げな笑みとぶつかった。


