最後にくるりと柚葉を回して、乗せていた柚葉の手をやわく離す。
もしもそんな日が来るのなら、その時も俺は、びえびえ泣きわめく柚葉に呆れながら、その髪を撫でてしまうのだろう。
「なんかあったら、連絡しろよ」
「ふふ、やっぱりかっこいいね」
「ああー? うるせ、ブス」
「そうくんに迷惑かけないためにも、結婚できてよかった」
柚葉の低い熱が残ったままの指先が、力をなくしてだらりと垂れ下がる。
俺を見る柚葉の瞳は、あくまでもやわく微笑んでいた。
ずっとそばにいた。
きっと柚葉もわかっているだろう。俺たちの距離は、あきらかに近すぎる。何もなければ、きっと柚葉は、俺の隣を歩くことになっていただろう。
「そうくん断ち、頑張ります」
かわいい女の子だった柚葉は、とっくに大人になってしまった。気づきたくなかっただけなのかもしれない。
「そうくんの結婚式、私がお友達代表のスピーチしていい?」
「却下」
「あ、即答かあ」
「誰が嫁にお前のスピーチ聞かせるかよ」
そのスピーチの内容の全部が、俺の初恋の女とのバカバカしい記憶になってしまうだろう。結婚相手が聞きたいはずもない。
苦笑して、残念そうな顔の柚葉を見つめた。
「なにしけた顔してんだよ、ブス、ハゲ」
「ええ~! だってなんか、そうくん断ちするの、もうさみしい」
「はあ?」
「いや、頑張るけど……」
「別に誰も幼馴染やめるなんて言ってねえだろ」
もしもそんな日が来るのなら、その時も俺は、びえびえ泣きわめく柚葉に呆れながら、その髪を撫でてしまうのだろう。
「なんかあったら、連絡しろよ」
「ふふ、やっぱりかっこいいね」
「ああー? うるせ、ブス」
「そうくんに迷惑かけないためにも、結婚できてよかった」
柚葉の低い熱が残ったままの指先が、力をなくしてだらりと垂れ下がる。
俺を見る柚葉の瞳は、あくまでもやわく微笑んでいた。
ずっとそばにいた。
きっと柚葉もわかっているだろう。俺たちの距離は、あきらかに近すぎる。何もなければ、きっと柚葉は、俺の隣を歩くことになっていただろう。
「そうくん断ち、頑張ります」
かわいい女の子だった柚葉は、とっくに大人になってしまった。気づきたくなかっただけなのかもしれない。
「そうくんの結婚式、私がお友達代表のスピーチしていい?」
「却下」
「あ、即答かあ」
「誰が嫁にお前のスピーチ聞かせるかよ」
そのスピーチの内容の全部が、俺の初恋の女とのバカバカしい記憶になってしまうだろう。結婚相手が聞きたいはずもない。
苦笑して、残念そうな顔の柚葉を見つめた。
「なにしけた顔してんだよ、ブス、ハゲ」
「ええ~! だってなんか、そうくん断ちするの、もうさみしい」
「はあ?」
「いや、頑張るけど……」
「別に誰も幼馴染やめるなんて言ってねえだろ」


