柚葉が大事に育てられたことは一目瞭然で、つねに笑顔の中心にいることがわかった。こうして育てられると、こうも純粋に育つのかと感心さえしていた。
風呂をもらって、晩酌に付き合ってから、パジャマに着替えた柚葉と合流して二階へと上る。
萌さんは車で迎えが着て、ついさっき帰ってしまったところだ。
二階は柚葉と萌さんの部屋があるが、当然のように柚葉の部屋に二組の布団が敷かれている。一緒に上がってその光景を見た時、柚葉は軽く悲鳴をあげかけた。それを軽く掌で押さえて、軽い力で部屋に引き入れる。
「りょう、」
「同じ部屋では寝れない?」
「そ、ういうわけじゃないです」
「うん?」
「お母さんがしたんですよね、なんか、ちょっとびっくりして」
「結婚報告に来たのに?」
喉元で笑い声が鳴った。困ったような柚葉を抱き込んで布団の上にころりと寝転がった。もう、こうして二人でいることが当然になる。
そういう契約をしようとしていることを、よくわからせたくて、たまらない。
「わ、りょうがさ、」
「柚葉さん」
ようやく抱きしめられる。
勝手に抱き込んで、ぴくりと動く首筋に鼻を押し付けた。柚葉の匂いは、どうしてこうもあまいのだろうか。
「どうし、たんですか」
「ずっと抱きしめたいの、我慢してた」
「ええ?」
「あんまり可愛いことばっかり言うから」
風呂をもらって、晩酌に付き合ってから、パジャマに着替えた柚葉と合流して二階へと上る。
萌さんは車で迎えが着て、ついさっき帰ってしまったところだ。
二階は柚葉と萌さんの部屋があるが、当然のように柚葉の部屋に二組の布団が敷かれている。一緒に上がってその光景を見た時、柚葉は軽く悲鳴をあげかけた。それを軽く掌で押さえて、軽い力で部屋に引き入れる。
「りょう、」
「同じ部屋では寝れない?」
「そ、ういうわけじゃないです」
「うん?」
「お母さんがしたんですよね、なんか、ちょっとびっくりして」
「結婚報告に来たのに?」
喉元で笑い声が鳴った。困ったような柚葉を抱き込んで布団の上にころりと寝転がった。もう、こうして二人でいることが当然になる。
そういう契約をしようとしていることを、よくわからせたくて、たまらない。
「わ、りょうがさ、」
「柚葉さん」
ようやく抱きしめられる。
勝手に抱き込んで、ぴくりと動く首筋に鼻を押し付けた。柚葉の匂いは、どうしてこうもあまいのだろうか。
「どうし、たんですか」
「ずっと抱きしめたいの、我慢してた」
「ええ?」
「あんまり可愛いことばっかり言うから」


