いつもその顔を見るたびに、抱きしめてしまいたくて仕方がなくなる。
それが愛おしいという感情なら、俺はもう、永遠に柚葉を愛し続けてしまうのだろう。あつい予感に笑った。
「うん?」
何を考えなくとも、甘ったるい音が鳴る。
自分自身の感情など、口に出さなくとも、滲み出つづけていそうだ。気づかないのは、このかわいい人くらいかもしれない。
「……はずかしいです」
「あはは、ごめんね。でも、柚葉のお父さんが夫婦円満の秘訣を教えてくれたから」
「お父さんは、ちょっと変なんです」
「すてきな人だ。俺もずっと柚葉さんの隣にいたいので、頑張ります」
「……遼雅さんのそういうところのほうが、すてきです」
さらりと褒めてくる。
胸の柔らかいところに突き刺さりかけて、触れそうになる指先を抑えた。もうずっと、さっきから抱きしめたくてたまらなくなっている。
代わりに、じっと見つめてくる瞳に静かに囁いた。
「柚葉さんはいつもかわいいです」
結局柚葉の父の講義は4時間にわたり、夕食を囲んで柚葉の部屋で一泊することになった。
饒舌な義父は今日のために論文作成を必死で終わらせたらしい。義母から聞いた情報だ。
それが愛おしいという感情なら、俺はもう、永遠に柚葉を愛し続けてしまうのだろう。あつい予感に笑った。
「うん?」
何を考えなくとも、甘ったるい音が鳴る。
自分自身の感情など、口に出さなくとも、滲み出つづけていそうだ。気づかないのは、このかわいい人くらいかもしれない。
「……はずかしいです」
「あはは、ごめんね。でも、柚葉のお父さんが夫婦円満の秘訣を教えてくれたから」
「お父さんは、ちょっと変なんです」
「すてきな人だ。俺もずっと柚葉さんの隣にいたいので、頑張ります」
「……遼雅さんのそういうところのほうが、すてきです」
さらりと褒めてくる。
胸の柔らかいところに突き刺さりかけて、触れそうになる指先を抑えた。もうずっと、さっきから抱きしめたくてたまらなくなっている。
代わりに、じっと見つめてくる瞳に静かに囁いた。
「柚葉さんはいつもかわいいです」
結局柚葉の父の講義は4時間にわたり、夕食を囲んで柚葉の部屋で一泊することになった。
饒舌な義父は今日のために論文作成を必死で終わらせたらしい。義母から聞いた情報だ。


