「もう落ち着いたんで大丈夫です」
私が笑顔を見せると、真尋先輩は指で私の涙を拭いた。
「ちゃんと連絡するし、必ずまた穂花ちゃんに会いに来るから……その時は恋愛ごっこしようなんて言わないし、ちゃんとした恋愛をしよう。秘密じゃないやつね」
「それは告白の返事……と思っていいんですか?」
「あっやばい……今のは聞かなかった事にして。次に会いに行く時までにちゃんとした告白プラン考えたいから」
「何のこだわりですか」
私は思いっきり笑う。そしてその笑顔のまま私の想いを伝えた。
「私、真尋先輩と『恋愛ごっこ』やって良かったです。一緒にいて楽しかったしいっぱいドキドキもしました。好きになってしまってどうしようと悩んだ時もあったけど、それでも私は……」
言いたい事がたくさんありすぎて、どう伝えたら良いか……私は言葉を詰まらせた。
「俺が恋愛初心者なばかりにごめんね。一つだけ約束してくれる?絶対に一人で我慢しない事。辛い時は言って欲しい。ちゃんと話聞くからさ」
「はい」
まだ話し足りないけど、真尋先輩が乗る新幹線の到着音が鳴り始める。
「時間……ですね」
「うん」
真尋先輩は横に置いていたキャリーバッグを握りしめ、新幹線に乗る準備をする。
「じゃあ行くね」
そう言って少し寂しそうな表情で微笑み、新幹線に向かって歩き出す。でも新幹線乗り口前でピタッと止まり、私の方に振り向いた。
「そうそう、次に会う時は敬語禁止ね……約束。行ってきます」
「それは約束できませんけど……いってらっしゃい」
そのまま新幹線に乗り込んだ真尋先輩に、私は手を振って笑顔で見送った。
私が笑顔を見せると、真尋先輩は指で私の涙を拭いた。
「ちゃんと連絡するし、必ずまた穂花ちゃんに会いに来るから……その時は恋愛ごっこしようなんて言わないし、ちゃんとした恋愛をしよう。秘密じゃないやつね」
「それは告白の返事……と思っていいんですか?」
「あっやばい……今のは聞かなかった事にして。次に会いに行く時までにちゃんとした告白プラン考えたいから」
「何のこだわりですか」
私は思いっきり笑う。そしてその笑顔のまま私の想いを伝えた。
「私、真尋先輩と『恋愛ごっこ』やって良かったです。一緒にいて楽しかったしいっぱいドキドキもしました。好きになってしまってどうしようと悩んだ時もあったけど、それでも私は……」
言いたい事がたくさんありすぎて、どう伝えたら良いか……私は言葉を詰まらせた。
「俺が恋愛初心者なばかりにごめんね。一つだけ約束してくれる?絶対に一人で我慢しない事。辛い時は言って欲しい。ちゃんと話聞くからさ」
「はい」
まだ話し足りないけど、真尋先輩が乗る新幹線の到着音が鳴り始める。
「時間……ですね」
「うん」
真尋先輩は横に置いていたキャリーバッグを握りしめ、新幹線に乗る準備をする。
「じゃあ行くね」
そう言って少し寂しそうな表情で微笑み、新幹線に向かって歩き出す。でも新幹線乗り口前でピタッと止まり、私の方に振り向いた。
「そうそう、次に会う時は敬語禁止ね……約束。行ってきます」
「それは約束できませんけど……いってらっしゃい」
そのまま新幹線に乗り込んだ真尋先輩に、私は手を振って笑顔で見送った。


