「真尋先輩に話があって……探してました」

「話?だったら携帯に連絡くれれば良かったのに」

そうか、走り回って探さなくても最初から携帯で居場所を聞けば良かったんだ。全然気づかなかった。

「それで?」

真尋先輩は私の話を聞く為にこっちに来ようとしている。

「こっちに来ちゃダメです。そこで話を聞いて下さい」

近くに来られると緊張しちゃって上手く話せないと思い、真尋先輩には少し離れた所にいてもらう。

私の迫力ある言い方に真尋先輩は何かを感じて、そのまま窓にもたれ掛かり私が話を始めるのを待っている。

「私、真尋先輩の事が好きです」

やっと言えた私の想い……後は真尋先輩の反応を待つだけだ。

「えっと、いつから……とか聞いてもいい?」

突然の告白に目を丸くさせて驚いている真尋先輩は、珍しく動揺していた。

「結構前からです。多分……恋愛ごっこをしている時に好きになっちゃいました」

真尋先輩が黙り込み、生徒会室に沈黙が続く。私何か言った方がいいかなと思っていると、突然真尋先輩がその場にしゃがみ込んだ。

「どうしました!?」

私は真尋先輩の元に駆け寄る。私の告白のせいで具合が悪くなったとか?

心配になり、しゃがみ込んで真尋先輩の顔を覗き込む。