あのデート以来、私は真尋先輩と会っていない。三年生は自由登校だし、何より三年生は生徒会も引退して新体制に変わっていた。

会長選挙があり、新しい生徒会長には小谷先輩がなった。他にも立候補者はいたけど、朝比奈先輩を始め宮原先輩や真尋先輩の応援援護もあり、ぶっちぎりで会長の座を勝ち取った。

この学校の生徒会は会長が残りのメンバーを決めていいらしく、副会長には森野先輩を置き会計は優莉で私は書記を任命され、代わり映えしないけどこのメンバーで新生徒会がスタートする。

なので、いつもは当たり前のように生徒会室で顔を合わせていた真尋先輩とももう気軽に会えなくなった。

受験が終わったら告白しよう……そう決めていたはずなのに、私はまだ真尋先輩に気持ちを伝えられずにいる。

あの夜から真尋先輩が私に対して恋愛感情を持っているかもしれないと胸をときめきさせていた。

でも真尋先輩自身もまだハッキリと答えが出てないみたいで悩んでいたし、私が今余計な事を言って混乱させちゃいけない……とまぁ結局私は告白する事に対して逃げているのだ。