少々傷付いたものの、考えたとて仕方がないからと温かいコーヒーを口に含み、特に意味もなく空間を撫でてみる。
円を描くようにふんわりと、何かを包むように柔らかく。
何がしたいのかは自身でも良く分からないが
それでも何処か気は紛れた。
期待の言葉や笑う影、背中に指を指される痛みから逃げるには十分すぎるほどに。