「祐輝出せ。」


「あぁ。」


「お二人は、幼馴染なんでしたっけ…」


「よく知ってるね。」


「社内で噂になってますよ。」


「そうか。お前も女子社員にモテるようになったんだな。」


「どういう意味だ。」


「昔から無愛想だしな~お前。」


「じゃぁ、専務は昔から性格変わってないってことですか?」


「佐々木?」


「興味本位ですよ。だって、いろんな部署の女子社員から人気絶大なんですもん。」


「ほほぉ」


「だって、毎年バレンタインで何個もらってるんですか。私が知る限りじゃ20個以上ありますよね?」


「20個以上!?モテモテじゃんか祐輝。」


「そうゆう俊は何百個だろ。」


「一つも食べたことないんだけどね。」


「え、食べないんですか?」


「んー、食べないかな。食べたことないかも?」


「まぁ、そうだろな。」


「佐々木さんには言っておこうかな。自分は、女性が苦手というか、そんな感じ。だから、女性社員の気持ちに応えられないから食べないんだよ。」


「なるほど。まぁ、私から渡すことはないんで。安心ですね」


「あ、佐々木さんって旦那さんいるんだっけ。」


「はい。もう2年になります。」


「まぁ、長いね」


「まだ2年ですよ。」


「出会いは?」


「取引先の会社の方で、打ち上げの時に知り合いました。」


「なんだか運命みたいだね。」


「ですかね。」


「世間話はそこまでだ。ついたぞ。」


「はい。」


「じゃぁ、サポートよろしく。」


「はい!」



その後無事に会議は終了した。


時刻は、夕方の7時だった。


「遅くまで悪いな。」


「いえ」


「じゃぁ。家まで送るよ。」


「いえ、このまま会社に。」


「会社?」


「はい。」


「どうして?」


「報告書を書こうと思いまして。」


「そんなの後ででいいよ。」


「そういうわけにはいきません。早めに書いておかないと仕事がたまるので。お二人はご自宅に気を付けてお帰りください。このままタクシーでもつかまえて会社に向かうので」


「いや。それなら俺も行く。まだ仕事あるしな」


「じゃぁ、このまま会社に。俺もたまってる仕事しないと。」


「じゃぁ、3人で行きましょう。」


こうして、3人で仕事をすることに。