会社につくなり専務から呼び出しが。


「昨日のメール見た。よくやった。」


「あ、ありがとうございます!」


「波川会長から条件が来た。担当はお前だ。」


「私が!?」


「あぁ、今回の件は佐々木にってな。」


「私、でも…こんな大きな企画…」


「大丈夫だ。お前ならできる。何かあれば、俺がサポートするから。」


「ありがとうございます!」



それから、残業が続いて、日曜日になった。


今日は、後輩の沙紀ちゃんが誘ってくれたBBQの日。


「せんぱぁい!」


「沙紀ちゃん、今日は誘ってくれてありがとう」


「いえ、最近残業続きみたいだったので、ゆっくり楽しんでってください!」


「ありがとう」


「志穂、車停めてきた」


「おつかれ。」


「あ、この人が旦那さんですか!?」


「うん」


「イケメンですねぇ!」


「どうも、妻がいつもお世話になってます。旦那の裕也です。」


「志穂先輩にはいつもお世話になってまぁす!」


会社の人も誘ってたみたいで、私はそっちの方へ行った。


「佐々木さん!」


「みなさんも来てたんですね!」


「佐々木さんは旦那さんと?」


「はい、今向こうに。」


「最近どう?順調?」


「今、ちょうど最終段階にきました。あともう少しで店舗移動が終わります。」


「早いねぇ~」


「専務やみなさんがサポートしてくれるおかげですよ。ほんと、ありがとうございます。」


「いやいや、佐々木さんと専務の指示が的確だからだよ。」


「いえいえ」


「みなさぁんお肉焼けましたよぉ!」


「沙紀ちゃん今日はやけに気合入ってるね。」


「あー、なんか今日は気になる人がいるらしくてさ、ガチで狙いに行くんだって」


「そうなんだ。」


「らしいよ。あんなに短いスカートなんて履いちゃって。ガチだね」


「志穂、肉とってきた。」


「ありがとう。」


裕也の右手には烏龍茶を持っていたので、聞いてみることに。


「お酒飲まないの?」


「いや、運転あるし。」


「いいよ。帰りは私運転するし。」


「いや、いいよ」


「いいから、ほら、今日くらいは飲んできなよ。」


「じゃぁ、お言葉に甘えて。ありがとな」


「はい。」