「専務、少しトラブルがあったみたいで、私すぐに取引先の会社に行ってきます。」


「詳細後で送れ。」


「わかりました。」


私はそのままサンズグループに急いだ。


サンズグループに謝罪をしに走った。


そこの会長はとても寛大な方で、快く許してもらえた。


「このたびは本当に申し訳ありませんでした。」


「いやいや、全然大丈夫さ。鈴木グループとはよくしてもらっている。君がそんなに気にすることはないさ。」


「でも…」


「佐々木志穂さんだったよね。君はいつも対応が早くて助かるよ。」


「ほんとにすみませんでした…。以後気を付けます。」


「あぁ。そうだ、今度の新店舗の話なんだが、そちらに任せることにしたよ。」


「ほんとうですか！？」


「あぁ。今後も、頼むよ。」


「ありがとうございます！！！」


「もう、こんな時間だ。すまないね、遅くまで話してしまって。」


「いえ。では、後日また改めてお話を…」


「あぁ。車で送らせよう。」


「いえ、大丈夫です。心遣い感謝します。」


「そうかい？なら、気を付けて帰るんだよ。」


「では、失礼します。」


そのまま、タクシーを呼び帰宅。


「ただいまぁ」


小さな声でそう言い、裕也を起こさないようにお風呂に入り、寝室へ。


裕也はもうぐっすりと眠っていた。


眠りにつく前に、メールで事の詳細を専務に送った。


時間も時間なので、返信はなく、そのまま眠りについた。





次の日、朝起きると裕也はもう支度をしていた。


「おはよう」


「起きた？」


「うん…」


「昨日は遅かったみたいだな。大丈夫だった？」


「うん、解決したから大丈夫。すぐ朝ごはん作るね。」


「いいよ。コーヒーですませるから。疲れてるだろ？」


「ごめん…」


「大丈夫。今日の夕飯は俺が作るからさ、楽しみにしといてよ。」


「いいの？」


「おう！だから楽しみに帰ってきて。」


「うん！」


と、支度を済ませ会社へ向かった。