「志穂さん、本当に申し訳ない。」




「裕也！早くサインしなさい！」




お義父さんに怒鳴られ、裕也は泣く泣くサインし、沙紀もサインをした。




「財産分与は結構です。自分の収入の分は税理士さんに計算をしてもらい、自分の口座に移しておいたので。この家は裕也さんの名義ですので私が出ていきます。
それでいいですか？」




「ま、待ってくれ…。」




「これからは、志穂さんの歩みたい人生を歩んでくれ。裕也との結婚を人生の汚点にしてしまい、ほんとうに申し訳ない。
裕也！今後一切お前に援助はしない！実家の敷居を一切またぐなよ。お前はもう息子じゃない。」




「沙紀さん、会社の方には私が話しておきました。」




「勝手なことしないでよ！私の生活どうしてくれるの！？」




「知りません。自業自得です。慰謝料、きっちり払ってくださいね。では、失礼します」




泣きじゃくっている二人を置いて私は両親と家を出ました。




そのあと、裕也と沙紀から慰謝料がきっちり払われましたが、そのせいでお金が無くなったのか、ぎりぎりの生活をしてるんだとか。




沙紀は、噂があっという間に広がり、居づらくなったのか自主退職していった。




そして、慰謝料支払いで借金をしたため、バイト三昧の日々を過ごしているそう。




２人はあの後お金のことでもめ、破局したらしい。




裕也からはロミオLINEが毎日のように来ていたのでブロック。




それに気づいてか、職場まできて騒ぎ出す始末。




警備員に連れてかれていきました。