「裕也、早く起きないと遅刻しちゃうよ~」


「んー…志穂、水…」


「はい。昨日飲みすぎるからでしょ。じゃぁ、私先に行くね?今日朝から会議があって…」


「大変だな…行ってらっしゃい」


「ん。じゃぁ、行ってきます。」


最近会社での飲み会が多いらしく、二日酔いがたまに続いている。


二日酔いでつらそうな旦那を置いて仕事に行くのは心配でしたが、今日は大事な会議があったので、そのまま職場に。


職場につくなり、会議の準備で忙しく、裕也に連絡ができませんでした。


お昼に仕事がひと段落して、ふと携帯を見ると、裕也から連絡が来ていた。


『薬ありがとう。助かったよ、頭痛も収まった。あと、今日は久しぶりに外食でもしない?』


「ううん。それならよかった。外食なんて珍しいね、OK!お店任せてもいい?」


『了解、じゃぁ仕事終わったら連絡して。』


「わかった~」


「先輩、まーた旦那さんとですかぁ~?」


「あ、沙紀ちゃん。そう、今日は久しぶりに外食しないかって。」


「いいなぁ~、仲良しでぇ」


「あはは」


「あ、今度ぉBBQするんですけどぉ、旦那さんときたらどうですかぁ?」


「あー、旦那に相談してみるね。」


「いい返事待ってまぁす!」


そう言って、彼女は去っていった。


その日の夜、久しぶりに外食をし帰ってきたときに、今日沙紀ちゃんが言っていたことを話してみた。


「あ、そうそう。今日職場の後輩にね今度のBBQに誘われたんだ。」


「へー。」


「あ、裕也も一緒にどうかって。」


「BBQも最近してないしなー。俺は大丈夫だよ」


「じゃあ、そう返事しとくね。」


「了解。」




次の日、沙紀ちゃんにBBQの返事をした。


「よかったぁ!志穂先輩の旦那さん気になってたんですよね~!」


「そうなんだ、じゃぁ、私仕事に戻るね」


「はーい!じゃぁ、来週の日曜日待ってまぁす!」


若いっていいなぁ…


なんておばさんのようなことを考えるような歳になってしまった…。