「ねえ、裕也私が彼女を呼んだ理由わかる?」




私は早速本題に入りました。




「え、え、えぇ?」




「志穂さん?どうしたの?」




「いえ、実は今回お義母さんたちを呼んだのには理由があったんです。」




「あら、なにかしら」




その時、彼女がタイミングよく戻ってきました。




「沙紀さんあなたも今日この場に呼んだ理由わかってるわよね?」




「なんのことですかぁ?」




当然彼女は知らんぷり




「裕也は、彼女と不倫しています。」




「え!?」




「はぁ!?」




「ちょ、し、志穂!?」




私と、事情の知っている両親以外は驚愕していました。




「志穂、何言ってるんだ?彼女とはBBQ以来会ってないんだぞ?」




「そ、そうですよ!」




「嘘言わないで。この家で、寝室で、不貞をはたらいていたでしょう。」




「何言ってるんですかぁ、私この家に来たの初めてなんですよぉ?」




「あら、初めて来た人はトイレの場所とお風呂を間違えるけど、あなたは迷わずトイレに入ったわよね?」




「そ、それは偶然です!」




「まぁ、いいわ。証拠はここにたくさんあるから。」




そういって、食卓に写真を出しました。




ホテルに入る姿、この家で行為している姿、手をつないで出かけている姿が。




「裕也!どういうことだ!!!!」




「お、おやじ…こ、これは違うんだ!」




「何が違うの?」




「先輩、許してくれますよね?」




「あら、何言ってるのかわからないわ。会社にはすべてお話します。」




「ちょ、それじゃぁ私仕事失うじゃないですか!」




「そんなこと知ったこっちゃない。裕也の会社にも報告させてもらいます。」




「し、志穂…」




「裕也、今この場でサインして。」




「離婚…ウソだろ?」




「これが嘘に見える?離婚届以外に、この書類にもサインして。」




「これは…」




「この書類は、沙紀さんあなたもよ。」




「い、慰謝料!?」




「当たり前でしょ。私はあなたたちがそういう関係だってしってどんだけショックだったか。」




「し、志穂!考え直してくれ!」




「無理よ。」