家に帰ると、裕也はソファーで寝ていました。




「裕也、こんなとこで寝てたら風邪ひくよ?」




「志穂、帰ってたの…おかえり。」




「うん。ただいま。」




裕也はそのまま寝室に行き寝てしまった。




「そんなに疲れてるのかな?」




夕飯は作ってラップをして、その日はそのまま寝ることに。




次の日、会社につくと沙紀ちゃんがみんなに話していました。




「何々?何の話~?」




「前に沙紀ちゃんが気になってるって言ってた人いるでしょ?」




「あ、BBQの時の」




「その人と結ばれたみたい、それで今私たちに報告って感じ」




「なるほど、おめでたですね」




「だね。あ、出張どうだった?視察だったんでしょ?あの、田中専務と社長と」




「はい、スムーズに進みましたし、案外楽しかったですよ?」




「いや、専務は鬼みたいだし、社長は仕事のことになると冷徹だって聞くしさ」




「専務はいつもどおりでしたし、社長も別に冷徹なんてことはありませんでしたよ?むしろ、はしゃいでましたし」




「そんな一面もあるんだ」




「私もびっくりしました。」




と、雑談をしてると、私に気付いた沙紀ちゃんが私のところに駆け寄ってきて、彼氏ができたと話してくれました。




「おめでとう」




「ありがとうございます!」




「じゃぁ、仕事しよっか」




「はい!」




その時、私はお土産を渡すことを思い出しました




「あ、みなさん。お土産買ってきたので皆さんでどうぞ」




「ほんと!?」




「わざわざありがとうね」




「いえ、みなさんには私の仕事をお願いしてしまったので、ほんのお礼ですが」




「いいのに、そんなの。ほら、やっぱどの仕事にもチームワークとか助け合いが当
然じゃない?私たちはチームなんだからさ!」




「そうそう」




「仲間助けるのが俺らの役目だよな」




「みなさん、ありがとうございます。」




その日は一層仕事に励みました。