負け犬の遠吠え。

そして、タクシーを捕まえ視察に行くことに。




「どうぞ。」




「え?あ、あ、ありがとうございます。でも…」




「レディーファーストってやつさ。」




「お気遣い感謝します。」




3人ともタクシーに乗り視察へ。




「わ、こんなに人が。」




「まぁ、人気な観光地だしね。」




「確かに。そうだな、最近はなんだインスタ映えでだいぶ人気らしいな。」




「専務インスタ知ってたんですね。」




「おい。」




「あ、つい」




「こーら。無駄話一旦ストップ」




「あ、悪い」




「す、すみません。」




「そうじゃなくて、あそこの温泉まんじゅう。食べたいから行こう」




「な、なるほど。」




「視察というより観光だな。」




「最近佐々木さんや祐輝には仕事ばかりさせていたしな。まぁ、なんだ、ご褒美のつもり。」




「そんなの全然。」




「まぁ、そういうな。こいつなりの恩返しだ。まぁ、視察は1日で終わる予定だし、実のとこをいうとさ、観光メインなんだとさ。」




「はぁ、じゃぁ。お言葉に甘えます。」




「まぁ、あいつはもう饅頭で頭がいっぱいみたいだしな。」




「そうですね。」




社長を見ると饅頭のイメージ写真を見て目を輝かせている。




「行きましょう。待たせるとよだれたらしかねません。」




「そうだな。」




その日は視察という名の観光を楽しんだ。




そして、その日の夜到着した時に言っていたバーに3人で行きました。




「ほんとに素敵なバーですね!」




「そうだね。」




「調べたのか?」




「あぁ、こういう場もあっていいんじゃないかと思ってな。」




「こういう場?」




「そう、いつも祐輝と君にはサポートしてもらってばかりだからさ。
まぁ、今回のはその恩返し的なものなんだけど、3人で飲むことは少し難しいだろうから、こういう時にしか飲めないかなって。」




「なるほど。」




「そうそう。ほら、明日は自由に観光する予定だし。」




「でも、明日は…」




「佐々木さんに予定立ててもらったけどそれは建前ね。ほら、さっきも言ったでしょ?観光さ」




「はぁ…」