キミの名前を呼びたい。



突然動いたからまたお腹が痛くなり、その場に座り込んだ。


「葉山さん…今、声……」


「……ちとせくんがすきです……」



10数年ぶりに出た私の声はカサカサで、小さくて、ほぼ聞き取れないくらいだったのに。



「…俺も好きだよ、椛」


そう言って私を抱きしめた。


「せっかく俺が保健室に運んだのに。」


また私をお姫様抱っこして、保健室に連れてってくれた。


さっきはベッドのカーテンを閉めなかったけど、今回は閉められた。



「さっきの、聞き間違いじゃないよね…?」


次に声を出そうとした時はまた出なくなっていた。


「椛の声、聞けてよかった。椛が好きだよ。
俺と……付き合ってください。」