「葉山さん…ね、よし覚えた!
俺も昔声出なくなったことあるんだ!」


えっ?という顔をすると如月くんは続けてくれた。


「って言ってもただ風邪で喉やられただけなんだけどね!
あれ、それとこれとは違う?」


私は首を横に振った。


『風邪の時って凄く喉痛くなりますよね』


急いで書いたから、少し字が汚くなってしまった。


『私、字書くの遅いから待たせてしまってごめんなさい』


と、さらに続けた。


「俺、ちゃんと書き終わるまで待つから
だから、ゆっくり書いていいよ!」



『ありがとう』



如月くん、いい人でよかった。