キミの名前を呼びたい。



「そうなの?わたしお茶飲みたいなー、如月くん1口ちょうだい?」


「無理」


如月くんは冷めた顔で真城さんを突き放す。


それでも真城さんはめげなかった。




「美結ってばクラスでそんな見せ付けなくてもいいのに」


梓ちゃんも少し怒っているようだった。


「あれはハッキリ断らない如月が悪いんだろ」


気が付けば笹川くんまで近くにいる。


「そうよねー」


そうか、ハッキリ断らないってことはやっぱり如月くんも真城さんの事が好きなのかな…?


可愛いもんね、真城さん。






事件が起きたのはその日の放課後だった────