キミの名前を呼びたい。



その後も文化祭に向けての準備が進められていたけど、真城さんと実行委員を変わってから如月くんとは1度も話していない。


顔も合わせていない。


というより、合わせられなくなった。


「千歳くんっ、文化祭当日わたしと色んなとこ回ってくれないかな??」


「…時間があったらね」


如月くんの隣には真城さんがベッタリくっついている。


勝手に変わってしまったこと、謝りたいのに。


如月くんが1人になるタイミングがあれば…と思ってチラッと見ると真城さんと目が合う。


そして目が笑っていない笑顔を向けられる。





「葉山さん、大丈夫?顔色悪いよ?」


笹川くんが気にして声を掛けてくれる。


『大丈夫』


「あれ、前までホワイトボード使ってたよね?
またノートに戻したの?」


私は静かに頷いた。