キミの名前を呼びたい。



向かったのは図書室。


そこで今までの事をノートに書いて説明した。


キスのことは書かなかったけど…。


「あたしから美結に言うよ。」


思い切り首を横に振る。


『何もしないで。これでいいの。』


「でも…!」


如月くんには申し訳ないけど、これでいいんだ。


私なんかより、真城さんの方がいいに決まってる。


それにこの怪我は事故とはいえ如月くんとキスなんかしてしまった罰なのかもしれない。


「分かった…じゃあ今回はとりあえず何も言わない。
でも次またなんかあったらすぐに言ってね?」


ありがとう梓ちゃん。




「にしても大地は椛が好きだったとはね〜」


梓ちゃんはなんだかにやにやしている。