キミの名前を呼びたい。



───ガラッ


勢いよく保健室のドアが開いた。


「葉山さん大丈夫!?」


入ってきたのは笹川くんだった。


「保健室の方に行くのが見えて…、手どうしたの?」


『ちょっと怪我しちゃって』


「真城に実行委員変わったって言われたんだけど、それと関係ある?」


私は静かに頷いた。


「そっか…ごめんね、気付けなくて」


首を横に振る。笹川くんのせいじゃない。


笹川くんは私の隣に座った。



「……僕、葉山さんのことが好きです。
返事は…再来週の持久走のあと聞かせてください。
それまでは、アピールさせて欲しい。」


笹川くんの突然の告白に頭が真っ白になった。


笹川くんが、私を……好き!?