「俺ね、ひとつ上に姉貴が居るんだけど根暗な見た目してるから虐められるんだから見た目から変えていくよって言われてこの髪色にしたんだ。
メガネもやめてコンタクトにもした。
そしたら姉貴が、"新しい学校の人はみんなあんたこと知らないんだから第一印象大事にしなさい"って。
"暗いままじゃだめだ、明るくいけ!"って。
まあそのおかげで今の俺が居るんだけどね。
姉貴のおかげなのか転校したら声出るようにもなったし」
如月くんにそんな辛い過去があったなんて…。
「はは、葉山さん泣きそうな顔してる。
ってかもう泣いてる?!」
如月くんが私の涙を拭ってくれた。
「葉山さんの声聞いてみたいな。」
私も…キミの名前を呼びたい。



