「葉山さん、頭ぶつけなかった?」
私は思い切り頷く。
『守ってくれてありがとう』
「んーん、葉山さん怪我しなくて良かった。
とりあえず保健室付き添って貰えないかな。」
私はまた頷く。私のせいで怪我しちゃったんだもん。
保健の先生はヘビースモーカーで、煙草吸いに外にいるから保健室に居ることがほぼないって噂されてたけど…
今まさに煙草吸いに居なくなっている状態だった。
「失礼しまーす」
私は急いで湿布を探した。
「ごめん、背中貼ってくれる?」
如月くんがワイシャツを脱ぐのを待っていた。
肩甲骨の辺りに青く痣が出来ていた。
「…さっき、ごめん。その…」
後ろからでも分かる、如月くん今顔が赤い。



