「なんで如月くんはそんなに葉山さんを庇うの…?」


「友達の悪口言うの、やめてくれる?」


「わ、悪口なんてそんな…」


私はいても立ってもいられず、図書室に向かった。


悪口なんかじゃない、真城さんの言うことは本当だ。








「椛ちゃんさー、ノートに書いてくれるのはいいけど文章だから素っ気ないし無表情だし何考えてるかわかんないよね〜」


「そーそー、でも無視すると梓が怒るじゃん?
めんどくさいなー。違うクラスが良かった」





小学校高学年から、中学生の時に言われた言葉を思い出した。



こういうのは慣れてる。



だって、私が悪いんだもん。



分かってるのに、涙が出てくるのはどうしてだろう。