キミの名前を呼びたい。




───お昼休み。



やっぱり如月くんの周りにはたくさんの人が集まっている。


「如月くん一緒にお弁当食べよう?」


その中心には朝と同様、真城さんがいる。


「真城さんと如月くんって並んだらお似合いじゃね?」
「美男美女ってこのことだよなー」


教室の隅からそんな声が聞こえる。


確かにその通りかもしれない。


「椛ごめん、あたし部活のミーティングがあるから一緒にご飯食べれないんだけど大丈夫?」


私は黙って頷いた。


梓ちゃんと食べれない時は、図書室に行くようにしている。


あそこは生徒はもちろん、先生もほとんど行かないから。