「梓が一緒なら大丈夫だねっ。」
真城さんはキラキラの笑顔で如月くんの席から離れていった。
「じゃ、行こっか」
「え?でも授業始まらない?」
「うちの学校緩いから授業終わる時に出席してればOKなの」
「あ、そうなんだ。じゃあお願いする!」
私達は梓ちゃんを真ん中にして、廊下を歩いている。
「ここが職員室ね」
「うん」
「あっちの1番奥は図書室。先生もあんまり入らないから確実にサボるなら図書室がオススメらしいよ」
「霜野さんサボるタイプなの?」
「噂で聞いた程度でサボることはほぼないよ」
筆談用のノートは持ってきているけど、梓ちゃんが案内してくれているから私の出番はない…
ただ黙って聞いているだけだった。



