「アトリエを移す。
俺の身の周りの世話をしてくれ」


理由あって仕事を辞めた私に、天は偉そうにそう言った。

いつも絵の具の匂いのする天は私の顔色を伺ったりしない。

「…いいよ」

私は天に着いていくことに決めた。

これが今から3ヶ月前の話。

私達は山の中にある静かなアトリエで生活を始めた。