どこからか赤ん坊の泣き叫ぶ声が聞こえ ハッとした もう考えるのはやめよう。 私は立ち上がり 人の少ない場所へと向かおうとした。 その時だった。 『この子とか良いんじゃない?』 やけに近くで というより 頭の中 で 男性の声が聞こえた気がした 私は振り返った けれど、落ち着いて会話をする様な人は此処には誰一人いない。