「俺、一人暮らしだからね」 『そうなんですね、実家どこなんですか?』 「栃木」 『いちごが美味しいところですね』 と、言うと笑われた。 え? 私、変な事言ったかな。 「そうだね、いちご好きなの?」 『好きです』 お弁当の話から、ここまで話が膨らむとは思っても見なかった。 しかも、抱いていた緊張がいつの間にかなく、無意識に笑顔で話していた自分。 前の私じゃ、考えられなかった。 少しずつ、成長している証かな。