「先生…………の………」


アタシは立ち止まった。


2・3歩先くらい前にいる先生は何事かと振り向いた。


「さく………」


「…~っ馬鹿ぁっ!!」


先生がアタシを呼ぼうとして開いた口がそのまま開きっぱなしだ。


ポカーンとアタシを見ている。


無理もないと思う。


アタシは今出せる限界の声量で先生を馬鹿呼ばわりしたんだから。