お店を出てさっきより輝きを増したイルミネーションに飾られた街を、先生と並んで歩く。 黙々と。 お店から出ても先生が醸し出す妙な雰囲気は消えてない。 先生とアタシの間にあるほんの少しの距離が寂しい。 さっきは手を繋いでドキドキしていたのに。 今はこんなにも寂しいよ。 何も話してくれない先生の心は図れない。 アタシ、隣にいるよ? アタシに何かあるなら言ってくれればいい。 何も言ってくれないのが一番嫌だ…! アタシの頭の中で とうとうスイッチが押される音がした。