「どういう…」
「よく聞け、未来。3年のフロアにはな…童貞と童貞じゃない男がいっぱいいる」
「はい…?」
はーい、全校生徒の皆さん。
学校公認の王子が、童貞とか童貞じゃないとか言ってますよ。
しかも、それは1年でも2年でも同じことだし…。
ていうか、街中全部、きっとそうだし…。
「そんな場所には金輪際、1人で踏みこむな」
…どこにも行けないから、それ。
そう思いながらも、私はとりあえず大人しく頷くことにした。
無駄な抵抗はやめよう、流せるところは流そう。
これは最近の私のスローガンである。
会長は不機嫌なりにも満足そうに頷き、
「で、言いたいことってなに」
そう聞いた。
私ははっとして、自分の用件を思い出す。
これを言いにきたんだった。
「今日、放課後委員会があるので。帰り、大丈夫です」
「あー、美化委員?」
…それも知ってるんだ…。


