ドギマギしながら待っていると、会長はすごい勢いでこっちに向かって歩いてきて。
「お前はアホか?」
唐突に言われて、私は目を丸くする。
「え…?」
「1人で3年のフロア来るなんて、お前はアホかって聞いてんだよ」
「だって、言いたいことが…」
かろうじて言うと、会長は私の腕を強く引いて歩きだす。
「会長…?」
もう5限、はじまるんですが…。
今までで一番といっていいくらい注目を浴びながら、3年のフロアを引きずられるようにして出る。
そのまま裏庭に連れだされた時、チャイムが鳴った。
相変わらず、裏庭はしんと静まり返っている。
会長は裏庭のベンチに脚を組んで座り、立ったままの私を見上げてため息をついた。
「授業…」
「さぼれ」
「はい…」
「未来、お前は知らないかもしれねーけどな、3年のフロアには危険がいっぱいなんだ」
諭すように言われ、私は首を傾げる。


