D組へ向かう途中で、見覚えのある顔と目が合った。
廊下で談笑している男の人のグループの中の1人。
黒髪の短髪を綺麗にセットした爽やかな…、
誰だっけ。
ええと…。
確か、そう、横山先輩。
私は小さく会釈して、駆け足で通り過ぎた。
D組の後ろのドアから教室の中をこっそり覗くと、会長は窓際の席にいた。
綺麗な金色の髪は、狭い教室にいるとなおのこと目立つからすぐに見つけられた。
会長は机に突っ伏して、どうやら眠っているらしい。
…本当、よく寝る人だな。
私はちょっと呆れてしまう。
どうしよう、そう思っていると、近くの席に座っていた副会長が気づいてくれた。
…副会長と、同じクラスなんだ。
会釈すると、副会長は読んでいた本を閉じて、会長を起こしてくれる。
寝起き、機嫌悪かったら嫌だな…。


