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3限が終わると、流奈さんが教室まで迎えに来てくれる。
あの日以来、毎日そうだ。
「とーるに言われてるから」
そう言って流奈さんは嫌な顔ひとつせず笑ってくれるけど、申し訳ない気持ちになる。
「流奈さん…毎日お手数かけちゃって、すみません」
言うと、流奈さんはあはっと笑って、ミニトートを持った片手を揺らして言った。
「いいってばー。てか、どーせ生徒会室行く途中に寄るだけだし?」
「副会長とは、一緒に行かないんですか?」
「そーすけ?」
「はい…、あの、流奈さんと副会長って、付き合ってる…んではないんですか?」
ずっと気になっていたことを思いきって聞くと、流奈さんは困ったように微笑んだ。


