会長はというと、そんな私にはお構いなし。
周囲の視線も気にならないのか、綺麗な顔を涼しくキメて堂々たる歩きっぷり。
会長1人でも目立つのに、私みたいな謎の女(周囲から見れば!)を連れているから余計目立つ。
…嫌じゃ、ないのかな。
ふと考えてしまう。
ぱしらされてるとか尻に敷かれてるとか、あることないこと、言われてるし。
…慣れてるのかな、こういうの。
横顔を盗み見ていると、会長がちらりと私を見た。
「なに」
「いえ」
目を逸らして短く答える。
本日初の、まともな会話。
いやまともではないけど。
本当、なに考えてるのか分からない。
私はうんざりしつつ半泣きになりつつ、下駄箱で靴を履き替えた。


