それを見た2人の空気が、さらにピリッとするのが分かって。
「あ、私お暇した方がいいですか?」
逃げ出すチャーンス。
そう思って無理矢理笑顔をつくると。
「だめ、未来ちんは、ここにいて」
さっきとはうって変わって顔色の悪い流奈さんが、片手をパーにして私を制した。
なんなんだろう…。
私もテーブルに目をやると、そこには、小さなお菓子の箱が。
ピンクの箱に、可愛らしいキャラクターの絵が描かれている。
…チョコボールのイチゴ味だ。
ここにいる全員の視線は、どうやら今、その箱に注がれていて。
…これ、なんなの?
チョコボールの形した爆弾?
そんな冗談が頭に浮かんだ時。
「これ食ったの、流奈?」
会長が、とてつもなく低い声で聞いた。
「…宗介は違うの一点張りなんだけど」
言われた流奈さんの笑顔は引きつっている。


