生徒会室への廊下は、なぜいつもこんなに静かなんだろう。 近くに、使われている教室がないからかな。 校内のあちこちは、泣いたり笑ったりする卒業生や在校生の声で賑やかなのに。 足音が響く。 長い1階廊下の突当たり。 大きく重厚な木製の扉に、立派な真鍮のドアノブ。 ドアの上にはでかでかと、≪生徒会室≫のプレート。 はじめてこの扉の前に立った日のことを思い出す。 あの日が、すべてのはじまりだった。 ドアノブを握ると、ギィと、何度も聞いた軋みをたてて扉が開く。