花道を通って体育館に入ってくる3年生の列の中に、会長の姿はない。
流奈さんと副会長は見つけることができて、2人とも目配せして笑ってくれた。
卒業の日にも変わらない、流奈さんの可憐なツインテールに副会長のきりりとした横顔。
寂しさが込みあげる。
1年前の春、遅れて入った始業式で、いきなり副会長にステージから名前を呼ばれて。
裏庭の倉庫に逃げた瞬間、流奈さんに見つけられてすぐに副会長も来て。
生徒会室に連行されたら、会長がいて。
なにかと思えば、
――『俺の女になれ』
だもんなあ。
あの時は、殺されるのかと思った。
チョコボール戦争なんてこともあった。
会長が髪を黒くした。
野外活動でファンの子に向き合って、私を守ってくれた。


