「詳しいことは知らないけど。文化祭に来てたってとーるが言ってたから」
「…すごくいい人、でした」
「ね。普通はああいうポジションって、いやーな女がやるはずなんだけどね」
流奈さんが唇を突き出して言うので、私は少し笑ってしまう。
流奈さんはなにもかも知ってるわけじゃないけど、きっとある程度は想像できていて、それで私を笑わせようとしてくれてるってことが、分かったから。
「もっと早く、出会いたかったなあって思います」
呟くように言うと、流奈さんが私を見た。
「会長に。もちろん、流奈さんにも、副会長にも。…楽しかったから」
本当に、楽しかった。
「皆さんと出会って、生徒会室でお昼食べて、言い争いしたりして…」
そして、好きになった。


