「食うか、それ」
「あ、はい…」
私は袋からプラスチック容器に入ったたこ焼きを取りだす。
「…なんでたこ焼き?カフェだろ…?」
「人気メニューなんですよ」
私は言って、袋の中をガサガサ探る。
あ、しまった、お箸が1膳しかない…。
野生の勘を持つ会長は、すぐにそれに気づいてにやりと笑い。
「間接キース」
バキッと私は割り箸を割った。
「なに今更照れてんだか…」
にやにや笑いながら言われて、私はプルプル俯く。
「お先にどうぞ…」
たこ焼きとお箸を差しだして言うと。
「お姫様を差し置いていただけねーな」
「…私は黒子なので…」
「バーカ、早くそのネット外せよ」
「今は無理です」
「食わせてやるから」
「結構です」
「アイス食わせてくれたお礼だって」
「セクハラ…」
「まじでお前言うようになったよな」
クツクツ愉快そうに笑って、会長は私の顔にかかっているネットを上げしてまう。


