「お兄ちゃんが黒子になってって頼んだんだよ」
いつ戻ってきたのか、会長が私の横に同じようにしゃがみ、子どもたちを見て言った。
「つーか俺の黒子をナンパすんな?」
真顔で言うので、私は赤面しながらもガクッとする。
子ども相手になにを言ってんですか…。
「ナンパってなにー?」
「なんでくろこたのんだのー?」
「可愛いだろ?黒子」
会長はにやりと笑って言う。
やめてよ、どっからどう見ても可愛くないのに…!
「かわいくないーへんだよー」
ほら…!
子どもは正直…!
「俺だけが可愛いと思えばいいんだよ」
「…………っ!」
赤面する私の横で会長は笑って、2人の子どもの頭を不愛想に撫でる。
すると、2人はぽかんとして会長を見つめ。
「お兄ちゃん、かっこいい」
「王子様みたい…」
うっとりした顔で言った。
小学生までも虜にしてしまう恐るべき神崎透…。


