なんだかんだやっぱりチームワークがいい3人は、てきぱきと来場客をさばいている。
そんな3人の姿は、遠目からも生き生きしていて。
当たり前みたいなこの光景も、もう見られなくなるんだ。
…でも会長も、楽しめてる、かな。
少しほっとして、そっとその場を立ち去ろうと歩きはじめた時。
「おいそこの黒子」
数秒前まで受付にいたはずの会長が、真後ろにいた。
私は驚いて飛び上がってしまう。
「か、影武者…?!」
咄嗟に受付を見ると当然そこにもう会長の姿はなく、実行委員の腕章をつけた生徒が受付に立っていた。
並んでいた女の子たちは見るからにがっかりした顔をして、恨めしそうな視線をこちらに投げかけている。
…よかった、黒子で…。
私はついつい胸を撫で下ろしてしまう。


