これは旧王家の一室です、と言われても驚かない部屋だった。
生徒会室です、なんて言われた方がむしろ驚く。
…言われてるんだけど。
床一面には、ワインレッドカラーの柔らかな絨毯。
壁面をぐるりと、背の高い書棚が囲んでいる。
部屋の中央には、晩餐会でも開けそうな長方形の木製テーブル。
その上には、ブルーのごく一般的なファイルが乱雑に置かれていた。
…学校にこんな場所があったなんて、知らなかった。
窓は、一つだけ。
私が入ってきた扉から、正面突き当りの壁に、大きな木枠付きのものが。
その前に、1人掛けの、だけど大きな、濃い色の木製テーブル。
ああこれ、会長席ですねって一目で分かるようなテーブル。
男はその向こう側の椅子に、長い脚をゆったりと組んで座っていた。
少し気だるげに視線を上げて、私を見つめる、まっすぐな瞳。
これが、生徒会長。


