「おーはよーうー」
後ろから森川が私ときょうちゃんのあいだに入って、両手を私たちの首に回した。
「あれ、朝練は?」
汗臭い森川に聞くと。
「もう終わったって!君たちゆっくり歩きすぎだろ。時間ギリギリ」
私ときょうちゃんがばっと校庭の時計を見上げると、朝のホームルームまであと数分だ。
「本当にギリギリじゃん!!!」
きょうちゃんが叫んで、私たち3人は笑いながら駆けだす。
「あ、きょうちゃん、さっきの話って…?」
なにか言おうとしてた…。
走りながら聞くと、きょうちゃんは眉を下げて笑って言った。
「大したことじゃないからまた今度!」
私は頷いて、大急ぎで靴を履き替え教室まで走った。


